
こんにちは、はりきりさんです!
地元のお祭りってサイコーですよね!
雄雄しくも芸術的で歴史あるお祭りのご紹介。その名も左義長祭。左義長とは平安時代の宮中で行われた遊技の道具、毬杖(ぎっちょう)・毬打(ぎちょう)から来ていて、お祭りはそれを焼く行事を起源としているそうです。また、織田信長も町衆に混じって参加していたのだとか。華美な衣装を纏って踊り出る…派手好きで知られるだけあるエピソードですね。それでは現代ではどのように左義長祭が継承されているか、追っていきましょう。


熱気が伝わり声も聞こえてきそうな写真です。その年の干支を題材にした「ダシ」を各奉納町が趣向を凝らして作ります。なんとその材料は穀類や乾物といった食材!こちらをご覧ください。


まるで輝く銀色の鱗、素材はカタクチイワシでしょうか。とても細やかな仕事に驚嘆します。このように精巧な作りなどを評価する「ダシコンクール」が初日に催され、その出来を審査します。制作期間は正月くらいからの2〜3ヶ月。力の入り具合が違いますね。






こちらは昨年の干支、「辰」の作品の一部。テーマは同じでも各奉納町により特色がきちんとあるのが面白いですね。それにしても、あっぱれと言いたくなるような出来栄え。


そんな丹精こめて作られたダシを満を持して担ぎ、初日は若衆が掛声をあげながら旧城下町を練り歩きます。しかし2日目は、趣向が変わります。


2日目は旧市街地を自由に移動することができます。そして行われるのが、通称ケンカ。各奉納町がプライドをかけ手に塩かけて作った左義長をぶつけ合います。迫力満点ですね。強い想いが乗っていることが伝わってきます。格好いい!
そしてなんと…。この2日間のためだけに作られたダシは、祭の終わりに奉火します。


思い入れ強く作られ、また担がれたことでしょう。見送るこの瞬間に思わず涙を流す男衆もいるそうです。こうして祭は終わり、湖国には本格的に春が到来します。


今年は巳(へび)年。左義長も鋭意製作中であることでしょう。筆者も今年は参加し、こちらでもレポートさせていただく予定です。ちなみに出店も出るそうです!皆さんも、情熱と気迫に満ちた歴史あるこのお祭りに足を運んでみませんか?
※写真、動画の著作権は全て近江八幡左義長保存会さんに帰属します。
この度快く利用を許諾いただいたこと、厚く御礼申し上げます。
【アクセス】
・JR琵琶湖線 近江八幡駅 下車 近江バス 小幡町資料館前
・名神高速道路 竜王ICから約30分
・パーク&バスライド実施
・公式ホームページ
・Instagram