
こんにちは、はりきりさんです!
まつりだまつりだぁ〜!!!


以前こちらで特集させていただいた近江八幡左義長まつり。16日(日)の斎行を直に見てまいりましたので、その様子を一部レポート!


舞台はここ。日牟禮八幡宮。


石垣の上で待っていると、「チョウヤレ!チョウヤレ!」という勇ましい掛け声と共に山車を担いだ男衆たちが入場。目を凝らしてみると、2人ほど女の子が頑張って担いでいるところも。子どもたちの山車もありました。雨もものともしない、凄い活気です。
近江八幡左義長まつりでは毎年、その年の干支をモチーフにした山車を各町で手作りします。そしてその素材はなんと、食べ物!また、作成がお正月明けからとなるため、乾物などといった腐らないものですべて手がけられます。例えばスルメや海苔、金平糖に加えて食パンまで使われます!




今年のダシコンクールは優勝が十一区(左)で、準優勝作が宮内町(右)となりました。どちらもとても美しく、あっぱれです。食べ物で作られたことが分からない出来栄えですね。時間も経費も手間暇も惜しまず作成されたことが一見して分かります(こちらの画像は近江八幡左義長まつりさんよりお借りしています)。


さあ境内に続々と山車が来ます。こちらの作品は2匹の蛇で帯を結び、次の成長段階へ進むことを願って制作されたそう。


こちらは神の使いとされる白蛇に注がれたひょうたんの御神酒をいただき、天下の奇祭らしく遊興に耽る様を表現したもの。どの町のダシも発想とイマジネーションがしっかりと形になっていてお見事です。


そして優勝ダシも意気揚々と入場。近江八幡左義長まつり2日目の見どころはここからです…。


組み合わせ、通称ケンカ。「せーのっせ!せーのっせ!」という掛け声と共に、町の誇りである互いのダシをぶつけます。


力と力との戦い。とてつもない迫力がありました。みんな本気です。


芸術的でありながら、非常に男らしいお祭りですね。今回取材するにあたって、近江八幡左義長保存会の條野さんからお話を伺うことができました。


條野さんは干支一回り以上、近江八幡左義長保存会を務めていらっしゃいます。毎年干支のダシを制作するにあたって、まずはその動物にまつわることについて調べ、設定やそれを作成する背景まで考えてからそのイメージを絵に起こし、そこからふさわしい食べ物を使用して制作していくというこだわりについて語ってくださいました。たとえば今年であれば、加藤清正公の掲げた、厄災から守る蛇目紋など。毎晩20:00〜0:00まで作成し、またそれより長い日もあるとのことでした。情熱を感じますね!


祭を盛り上げる男衆の中にも、制作に参加する人たちがいます。そしてこの祭のために地元に帰ってくる人たちに支えられている、というお話も伺えました。今年も山車を奉火し、大きな事故や怪我もなく無事にお祭りは終わりました。たくさんの大きな熱意が渦を巻いて完成するこのエネルギッシュなお祭り、ぜひ来年も多くの人に目撃して欲しいです!感動しました!!