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大人が楽しんだお金が子どもの居場所作りに使われる『ZAIGEN』 / 大津市大将軍


遊べば遊ぶほど、「子どもを置いてきぼりにしない」仕組み作りの財源になる・・・

そんな空間が瀬田にあるのをご存知ですか?

大津市大将軍にあるその名も「ZAIGEN」。

“コミュニティスペースKu-Rin”にて、週1回開催されるチャリティイベントで、飲んだり食べたりしたお金が寄付となり、子どもの居場所作りに役立てられる「財源」となるという意味と、今ここから大人が全力で遊び、個性的にマチの現在(GENZAI)をひっくり返すという意味から「ZAIGEN」と名付けられています。

「ZAIGEN」を運営するのは、「特定非営利活動法人 寺子屋共育轍」の代表理事”蔵田翔”さん。大津市大萱の瀬田北学区にある「TekiTeki学童」という放課後児童クラブも運営しておられ、子どもの主体性を尊重するユニークな学童です。

蔵田さんは中学卒業後、淡路島で農業をし、その後大阪のお寺で小僧インターンをしたこともあるそう。大学卒業後に法人を立ち上げ京都で「寺子屋」を開きお寺や町家で子どもの放課後居場所づくりをし、それから学童の運営を学びに2年沖縄に行き…と目まぐるしい経歴の持ち主です。 現在の活動の根幹には、蔵田さん自身も不登校の時期があり、その時に地域に居場所がなかったという経験から「地域の中に多様な居場所をつくりたい」という想いがあります。

ZAIGENはチップ制になっています。100円を寄付をする事で10チップがもらえ、飲み物や食べ物と交換できます。チップが余ったら子どもや若者が自由に使える赤チップとして寄付することもできます。

メニューはこのような感じ。日によって面白いお酒もあり、この日はクラフトビールがあったのでそちらを注文しました。

ジャズベリー(80チップ)というラズベリー果汁を麦芽とともに発酵させたビールで、爽やかな酸味があり、苦味が少なくてビールが苦手な私でも飲みやすかったです。

靴を脱いで寛げる座敷席にはボードゲームが沢山置いてありました。コミュニティスペースKu-Rinとして、夕方に子どもが立ち寄れるイベントも開催されており、居場所作りをまさに体現されています

スペースの一角には本棚が並ぶ場所が。こちらは子どもの下校時間に合わせて夕方に開かれる「まちか堂」という私設図書館です。本は寄付と貸本で構成されています。貸本は棚ひとつを1か月1,000円で貸し出し、オーナーになった人が自分のセレクトした本を並べることができます。

まちか堂のオーナーの1人は、轍のスタッフである平良珠朱さん。子ども達に「あーちゃん」の名で親しまれています。「まちか堂の机や本棚はみんなで一緒に作り上げました。子ども達がふらりと立ち寄って過ごしてくれる空間作りをしています。」とのことでした。

コミュニティスペースKu-Rinは日替わりオーナー制になっていて、1か月1万円の寄付でオーナーをすることができ、大人がやりたいことを実現する場所にもなっています。

学童クラブの他にも、子どもシェルターや子どもの保護ケア、子どもアトリエなどの福祉事業を多角展開しておられる蔵田さん。事業すべてに補助金が出るわけではないので、こちらのZAIGENで集められる寄付金が貴重な財源となっていると言います。

寄付というと堅苦しいイメージがあったりしますが、このように楽しみながら使ったお金が子ども達の居場所作りの支援にもなるのはとても素敵な取り組みだと思いました。 イベントは毎週金曜日18時から。

Instagramをチェックして、ぜひみなさんも行ってみてください!

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店舗情報

[店名]コミュニティスペースKu-Rin(ZAIGEN)
[住所]滋賀県大津市大将軍1-1-8 ラペリオルビル1階
[営業日]不定期(Instagramを参照)
[駐車場]あり(3台)
[お店のSNS]https://www.instagram.com/zaigen_setakita/

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