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美術館で思わず笑っちゃう!?ユーモアたっぷり「落語であーっ!と展」4月8日(火)〜6月8日(日)/大津市瀬田

ロモア編集部

こんにちは、はりきりさんです!
オモロー!な展覧会のお知らせ!!

「落語であーっ!と展」。滋賀県立美術館の意欲作!美術作品と落語をブレンドした、好奇心をくすぐるユーモア溢るる企画展です。果たしてどんな芸術と噺に出会うことができるのでしょうか?少し一緒に見ていきましょう!

野村文挙《近江八景図 矢橋帰帆》1899 年 滋賀県立美術館蔵

幽玄な近江の風景画。この時代には帆を上げる船が何艘も琵琶湖に浮かんでいたのですね。こちらの作品が展示される理由、実は落語には「近江八景」という、滋賀ゆかりの演目があるのです!滋賀に馴染みのある方は唸ってしまうような、なかなかよく出来た噺です。

また、「動物園」という噺も。

岸竹堂《虎図》1891 年 滋賀県立美術館蔵

立派な牙が見受けられつつも、ぬいぐるみになってもおかしくないような愛らしいお顔。尻尾が切れて描かれているのも可愛く、肉球も気持ちよさそうですね。

大辻良介《ライオン》2008 年 滋賀県立美術館蔵

こちらはユニークな、しかしあまり写実的とは言えないライオン。そう、「動物園」という噺は、そこがポイントなのです!また、こちらの噺は日本に留まらず、英語や韓国語、イタリア語でも口演されているそうです。ワールドワイド!

《井戸茶碗 銘 雨雲》16 世紀 北村美術館蔵

こちらは歴史を感じさせる、味わい深い「井戸の茶碗」。噺の展開に準じて別の作品も…?どんな作品、また物語なのでしょうか?

塔本シスコ《オモチャカボチャ(白)》2001 年 滋賀県立美術館蔵

この独特なカボチャは、南瓜が出てくる噺と共に展示されるのでしょうか??

コンスタンティン・ブランクーシ《空間の鳥》1926 年(原型制作年) 滋賀県立美術館蔵

どうやって落語と結びつくんだ…?????

そう、この展覧会は「落語と芸術の無理矢理コラボレーション」皆さんの「何でやねん!」待ちという、美術館らしからぬ非常に面白い試みです。監修は滋賀県出身者として初の江戸落語家、この方が担当してくれました!

三遊亭わん丈さん。2024 年春、何と16 人抜きの大抜擢で真打昇進、7月には寄席主任興行の史上最速記録を打ち立てた落語界を牽引する若手の一人!風雲児といった言葉が似合うお姿ですね!!

他にも滋賀県高島市出身、かの世界のナベアツこと桂三度さんの新作落語「虹」を、探偵ナイトスクープでも活躍中の桂ニ葉さんのイラストで作った紙芝居動画も展示されます。また、山村浩二監督アニメーション〈頭山〉も見どころ。サクランボを種ごと食べてしまったことから、種が男の頭から芽を出して大きな桜の木になるという、実に映像で見たくなるような噺です。

いかがでしたでしょうか?会期中、関連イベントもいっぱいありますのでご紹介。お子さんが参加できるものもあるので、是非チェックしてみてください!!

◆落語独演会[事前申込不要/当日先着順/無料]
滋賀県出身の落語家による高座を開催します。
日 時:5月 11 日(日)、5月 25 日(日)
各日とも 14:00~15:00
出演者:三遊亭わん丈(5月 11 日(日))
桂三度(5月 25 日(日))
場 所:滋賀県立美術館 木のホール
定 員:各日とも 100 名

◆たいけんびじゅつかん[要事前申込/抽選/要参加費(材料費 100 円)]
小・中学生とその保護者の方を対象に、初めての方でも分かりやすい落語の解説や扇子を使った「所作」の体験がセットになったワークショップを開催します。
日 時:5月 18 日(日)14:00~15:00
講 師:桂優々
(2012 年第 13 回新人お笑い尼崎大賞〜落語の部〜最優秀賞受賞。東京と大阪を行き来しながら活動し、定期的に地元の滋賀県高島市でも高座を開く)
場 所:滋賀県立美術館 木のホール
定 員:80 名(保護者含む)

◆学芸員によるギャラリートーク[事前申込不要/当日先着順/要観覧料]
本展の担当学芸員がみどころを解説します。
日 時:4月 26 日(土)、6月1日(日)
各日とも 14:00~15:00
場 所:滋賀県立美術館 展示室3
定 員:各日とも 20 名程度

◆立命館大学落語研究会による高座[事前申込不要/無料]
立命館大学落語研究会による高座を開催します。
日 時:会期中の毎週土曜日(4月 26 日(土)を除く)14:00~15:00
4月 26 日(土)15:00~16:00
6月1日(日)15:00~16:00
場 所:滋賀県立美術館 エントランスロビー(予定)

改めまして落語は、江戸時代に発展した日本独自の芸能の一つです。面白おかしな滑稽話、しくじり談、そして心に染み入る人情話といった、人間の喜怒哀楽が巧みに表されています。歴史ある語り継がれてきた噺がある一方で、新しい噺もどんどん作り出されながら今日にも落語が脈々と息づいているのは、登場人物の言動がいつの時代にも共通しそうな人間味に溢れた笑いを含有しているからでしょう。落語がお好きな方、芸術作品に興味がある方、笑いや刺激を求めている方、楽しくお出かけしたい方、色んな方にこの展覧会は門戸を開いています!ワクワクを胸に、是非足を運んでみてください!

こちらは以前筆者が美術館に足を運んだ際の記事になります(当時の展覧会は終了)。もしよろしければ参考にしてみてくださいね。

展覧会名:「落語であーっ!と展
そこまでやっちゃう?落語と美術の無理矢理コラボレーション」

会 期:2025 年4月8日(火)~6月8日(日)
休 館 日:毎週月曜日(ただし5月5日(月・祝)と5月6日(火・振休)は開館し、5月7日(水)は休館)
開場時間:9:30~17:00(入場は 16:30 まで)
会 場:滋賀県立美術館 展示室3
観 覧 料:一般 950 円(800 円)
高校生・大学生 600 円(500 円)
小学生・中学生 400 円(300 円)
※( )内は 20 名以上の団体料金
※企画展のチケットで展示室1・2で同時開催している常設展も無料で観覧可
※未就学児は無料
※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方とその介護者は無料
主 催:滋賀県立美術館、京都新聞
協 力:北村美術館、立命館大学落語研究会
後 援:エフエム京都
落語監修:三遊亭わん丈
企 画:山田 由希代(滋賀県立美術館 学芸課長)
公式ホームページ

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